時雨殿に行ってきました。 後編

さて、前編の続きです。

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メインの展示室で使う「時雨殿なび」はニンテンドーDSを改造したもので、ボタン類は一切ついておらず、代わりに位置測位用のセンサーがとりつけられています。これは後述する「大札かるた」や「京都空中散歩」で。どのパネルの上に立っているのか、天井にある無数のセンサーと通信して測位するものらしいです。
本体は時雨殿のカバーがかかっていますが、これがすごくオシャレ!スタイラスも筆を模した特別製でした。どちらも是非市販してほしいものです。

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メインフロアは45インチ液晶ディスプレイが70枚しきつめられており、「京都空中散歩」「大きな札」というアトラクションを体験することができます。
「京都空中散歩」では、調べたい場所のパネル上に立ち、DSをタッチすると、足下の場所が拡大され、京都の名所や、それにまつわる「うた」の説明がDSから流れます。時間が経つと、夜景にかわったり、大文字などをみられるなど凝った演出が魅力的でした。さすが宮本さんです。
「大きな札」では、フロアにいる参加者全員が対戦相手となってかるた取りを競うことができます。これは該当するうたのパネルの上にタッチすることで得点が入るのですが、参加者全員のなかでの現在の自分の順位が逐次DSに反映されており、競争意識も加速します。
私は最高5位でした。うたを覚えていても、パネルがどこにあるか探すのは大変ですw
またこのフロアの周囲の壁には「百花繚乱」といううたの情報が彫り込まれた柱が立っており、1つ1つのうたの朗読、歌意をDSで聞くことができます。
その他、別のフロアでは、歴史の歌人とかるた取りを対戦できる「体感かるた五番勝負」や、井戸を模したスクリーンで簡単なクイズなどを楽しむことができる「謎解きの井筒」などそれぞれ楽しませてくれます。
二階にある120畳の大広間は、女流かるた大会を開く予定だそうで。
普段は、等身大の人形で歌合わせの様子を再現した「小倉百人一首 歌合せ」と、江戸時代からのかるたの現物が展示しているようです。
拝観所要時間1時間弱。時間はかからないが楽しみどころが多いので、嵐山観光の1つに入れて行くといいかと思いました。
あ、あとかるたのおもしろさを体験する場所であって、かるたの歴史背景などにはそれほど触れられているわけではないので、文化的価値などを求める人にとっては物足りないかもしれません。